【ポケモンランクマッチシングル】水統一でランクマッチ シーズン21 最終38位

皆さまお疲れ様です。スコールです。

今回は自分がポケモンランクマッチシングル シーズン21にて使用していたパーティのご紹介です。

是非ご覧くださいませ。

以下常体。

【結果】


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【コンセプト】

・水統一で勝つ

【構築経緯】

ミライドン・コライドンという2匹の台頭によりカイオーガの立場が急落しているのはよくご存じのことだろうと思う。実際カイオーガの対伝説性能はかなり低く、伝説1on1でなかなか勝てないことが大きな課題だった。そこで、「対伝説は全負けでいい、代わりに一般のアタッカーポケモンとのタイマンでまんべんなく勝つ」をテーマとしたカイオーガを軸に、周りの5匹で対伝説と対受けポケモンをカバーする、という構築を組めれば結果が出るだろうと考えた。

 

まず採用率の高い一般ポケモンを考えたとき、ネックになるのは物理アタッカー最強格のパオジアンカイリューの2匹だった。これらに強いカイオーガを考えると

 

・不意打ち・神速の存在から素早さ振り・スカーフはあまり重要ではない

・襷・マルスケの存在からそもそもワンパンできるケースが少なく、特攻振りをしてもしなくても確定数は変わらない

 

という点からHB振りは必然。最初はジャポの実を持たせて襷マルスケを潰しつつワンパンで沈めるというのが強いという考えに至ったが、「まんべんなく勝つ」を目的としたため汎用性の高いオボンでの採用。対アタッカーに関してはほぼこれでタイマンを制することができると考えた。

 

次に対伝説を考えた際、一番ネックになるのがタイプ相性上でもミライドンになると仮定。伝説なしのルールではD厚めの電気等倍タイプ(例えばD振り水ポンとか)でもなんとか相手は出来ていたが、ミライドンクラスが出てきてしまうと一気に崩壊する。水統一という関係で半減受けはテラスなしだと不可能、そもそもテラスでの耐性付与では一手遅い(受けだし時はテラスできていないから)ので、電気の一貫を消すために水地面枠ないしは蓄電ランターンが不可欠と判断。

電気技を受けるだけなら誰でもよいのだが、同時に交代読みで飛んでくる流星群も考慮しなければならない。しかし、HDに厚くして再生で粘ります、程度では1発目の攻撃ですらまともに受けられるポケモンがいないことが判明。

(HD特化トリトドンに対してC特化エンジン眼鏡流星群が93.6-110.6% 62.5%の乱数1発)

 

どうするか悩んだ挙句、HDチョッキのラグラージであればある程度の汎用性を残しつつ、眼鏡流星群を2発耐えるかもしれないくらいの耐久を確保できることを発見。

高速再生を持っていないことが他の水地面勢より受けとしてウィークポイントたりえるところだったのが、そもそも再生すら打たせてくれないかもしれない高火力が出てきたことでそれが気にならなくなったのは少し面白いところ。

 

次に相手のアタッカーに刺さりやすい型、一番シンプルでわかりやすい勝ち筋である「襷アタッカー」を誰にするかを考えた。

襷枠で一番必要になる要素は何かというと、「受けでは止められない超高火力アタッカーを、襷という行動保障をもってして後攻の1回もしくは先攻の2回の攻撃で倒して止める」ことがどれだけできるか、だと考える。

そこで

トリプルアクセル、後攻アクアステップ+先攻攻撃で相手の襷枠に強い

という特徴を持った襷ウェーニバルを採用。アクアステップ+アクアジェットでパオジアン黒バドレックスに縛られにくく、トリプルアクセルによる対カイリューキノガッサ性能という埋めにくい穴の一つを埋められるのが明確な強み。

 

次に、持久戦にめっぽう強いドヒドイデを採用。生半可なアタッカーは毒を入れて再生連打していれば回復が間に合い、1発耐えて毒入れることさえできてしまえば、守る交代を繰り返して無理やり間に合わせたりもできる為厄介この上ないと考えた。

こちらの受けが間に合わなくなるように相手がとりうる行動は

①積んで処理速度を上げる

②そもそも毒を入れさせない。身代わり挑発など

③一撃技で処理

④鉢巻眼鏡で破壊

の4つが主である。①に対しての回答として黒い霧を使用しているプレイヤーも多いだろうが、下から打つのでは間に合わないケースが多いと判断。相手の倒れるターンを短くできれば相対的に自分の倒れるターンが長くなったとも言えるので、スリップダメージの増加、毒ターンをリセットさせないという2つの相乗効果を持つまとわりつくを採用した。

 

②で対処してくる相手が鬼門になるため、それらに強い渦潮滅びと一撃技を両立できるラプラスを採用。身代わりには滅びが刺さり、挑発には一撃技が刺さる。(1ターン無償で打てることになるからやや得、くらい)

身代わりと挑発を両立するポケモンはかなり稀。理由は単純で、状態異常透かしという役割がかぶっているから、そこに技スぺを割くのがもったいない、というもの。

 

しかし唯一その理屈を覆してくるポケモンがいる。グライオンである。

特にシーズン後半は挑発叩き落とすの型が大流行し、ドヒドイデラプラスが機能停止させられることも数多く経験。

どうしようかと最終盤まで悩みに悩んだ結果、挑発による妨害を受けにくいクイックターン再生力のママンボウを発見。TODにも強く、隠密マント+飛行テラスでキョジオーンヘイラッシャにも強いことが判明。

 

これで構築が完成した。

 

 

【個体解説】

 


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カイオーガ@オボンのみ

性格:ひかえめ

特性:あめふらし

テラス:電気

技構成:めいそう/なみのり/かみなり/れいとうビーム

 

HB振り+オボンは想像以上に硬く、尚且つ元のCが高く無振りでも火力不足はあまり気にならなかった。

当初は草テラスで運用していたが電テラパオジアン相手に安定しなかったため電気テラスに変更。雷の火力UPやカミのでんじは透かしなど副次的効果も多かった。

いくら動きにくくなっているとはいえ相手からしたらスカーフ潮吹きの存在は気にしなければならないところなので、選出誘導力も高く存在してるだけで得をするイメージ。コンセプト通り伝説相手にはあまり勝てない、でも一般のアタッカー相手なら本当に負けることが少なかった。よく負けたのはS振ってるハチマキカイリューくらい。

 


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ウェーニバル@きあいのタスキ

性格:ようき

特性:げきりゅう

テラス:ゴースト

技構成:アクアステップ/インファイト/トリプルアクセル/アクアジェット

 

げきりゅうアクアステップ+αで非常にリーチが伸びる。いじっぱりだと1速でも最速135族と同速のためなくなくようきで採用。

アクアステップで相手を抜き返してからの行動が強く、持ち物次第ではあるが黒バドミライパオザシアンに対面で勝てるのが同タイプの水ウーラオスにはできない芸当。

ただ、一見通りが良さそうに見えても、ゴツメアシレーヌやヘイラッシャとかち合うだけで一気に置物と化すため選出自体はかなり少なかった。

 


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ドヒドイデ@くろいヘドロ

性格:ずぶとい

特性:さいせいりょく

テラス:毒

技構成:トーチカ/じこさいせい/どくどく/まとわりつく 

 

ずーーーーっとこの型を使っているがどの環境でも強い。というよりもドヒドイデが落ちたら受けサイクル崩壊するので一生ドヒドイデを落とさないようにするのが至上命題。いかに毒を入れてターンを稼ぐか、それが効かない相手を他でどう処理するかを考えておくだけで勝率がぐっと上がる。

交代際を狙ってどくどくを打っていかないと挑発や身代わり、鋼毒テラスで間に合わなくなるケースが多いので結構胆力が必要なポケモンであると感じた。

 


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ラグラージとつげきチョッキ

性格:しんちょう

特性:げきりゅう

テラス:悪

技構成:クイックターン/じしん/はたきおとす/ミラーコート

 

対ミライドン用。当初意地っ張りHAチョッキで採用していたが、C特化眼鏡流星群で183-216ダメージと普通に吹き飛ばされるため変更。思い切ってHD厚めにしたところ非常に取り回しがよくなった。悪テラス+叩き落とすで黒バドも見やすくなったのも高評価。クイックターン、叩き落とす、ミラーコートと補助的な攻撃技ばかりのためA無振りでも火力不足で気になることは少なかった。

後半やたらと悪テラス読まれるようになったのは気のせいじゃないと思う


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ラプラス@たべのこし

性格:おだやか

特性:ちょすい

テラス:フェアリー

技構成:うずしお/まもる/ほろびのうた/つのドリル

 

ドヒドイデの苦手な身代わり・挑発に対してそれぞれ滅びの歌・一撃技で猶予を減らせるのが偉い。フェアリーテラス+貯水で水ラオスに割と厚いのも良く、身代わり剣舞ラオスがちょいちょい居てドヒドイデでの処理に困っていたのでバチっとはまった感じ。

一撃技はテラスで命中が下がる絶対零度は除外して、渦潮を逃れられるゴーストに通る地割れのほうが一見相性はよさそうだが、ヘイラッシャ意識と思われる飛行テラスの耐久ポケモンが意外と多かったこと、ホウオウグライオンアーマーガアなどドヒドイデでキツイ相手が軒並み浮いていることなどを考慮し、角ドリルを採用。



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ママンボウ@おんみつマント

性格:わんぱく

特性:さいせいりょく

テラス:飛行

技構成:クイックターン/スキルスワップ/まもる/ねがいごと

 

最終日付近にこのママンボウを思い付いた。ほぼ対グライキョジラッシャピンポイント。それでも必須と思えるほどそれらに詰まされていたので、逆に詰ませ返せるのは本当に有難かった。特に挑発叩き落とすのグライオン相手はドヒドイデラプラスではどうにもならないのでなんとかしたかった思いが強い。

相手を倒す型ではないので、もっぱらTOD勝ちか毒殺を狙うときに選出。

ドヒドイデとの再生サイクルで時間稼ぎもできるし、HP種族値の高さ、ねがいごとによる裏ポケモンの回復もできる為TOD勝負にも強くなれるのが大きかった。

耐久方面は、HBだと特殊相手に確1を取られるケースが多く、1ターンでも時間稼ぎさえできれば毒殺できたのに・・・と思うことがあったためHDに育成しなおした。

クイックターンがとにかく優秀。

・挑発宿り木などの厄介な補助技を受けたターンに解除できる

ゴチルゼルや渦などのバインドも拒否できる

・身代わりを削りつつ交代できる

ドヒドイデで苦手としていた弱点を見事に解決しているのが良シナジー

 

【主な相手と立ち回り】

 

よく当たった伝説と、その場合の主な選出、立ち回りを雑記しておく。

 

・ミライドン

ドヒドイデラグラージラプラスでサイクル。カイオーガに合わせたいためか初手ミライドンのケースが多いので初手ドヒドイデでトーチカして技チェック。ラグラージを受け出しして流星群のダメージチェックし、メガネが判明したらラプラスでフェアリーテラスを切る動き。それ以外の持ち物ならラグラージでクイタンして引きに合わせ、ドヒドイデでテラス切って毒を入れに行く動き。

壁ロンゲと組んでめいそうを積んでくるような場合も、ドヒドのまとわりつくでロンゲ処理→ドヒド毒テラスで毒毒打ってラグラージ投げてミラコ連打してれば勝手に落ちてく。

剣舞エレキシードオオニューラと組んでいる時はドヒドイデラグラージでは勝てないので、その場合はラグラージカイオーガウェーニバルの選出にし、電テラスカイオーガでめいそうして戦うルートをとる。

どのミライドン相手でも勝率は高く取れた。

 

・コライドン

カイオーガドヒドイデ@1(大体ラプラス)。初手カイオーガで天気を下から奪う。1ターン目の行動で大体型は分かるためそれを割ってからルート構築。

初手とんぼ返りならほぼチョッキorスカーフ、ダメージ高ければハチマキ。チョッキスカーフのコライドンはドヒドイデの毒で大体勝てる。電テラスの時に毒テラス切らないといけなくなるくらい。

ハチマキげきりんして来たらドヒドイデに替えてトーチカで毒入れてサイクル。

いちばん困るのがイカサマダイス剣舞型。挑発身代わり鋼テラスがまあまあ居て大体負けるので総合的な勝率はあまり高くなかった。

 

・黒バドレックス

ラグラージ@2。型が多すぎて、誰でも勝てそうだし誰でも負けうるといった感じ。どの型にも1番安定するのは悪テラスラグラージだが、後出しは草技やメガネアスビがかなりしんどい為なるべく初手ラグラージで対応していた。@2は裏のポケモンに合わせてといった感じだが、瞑想や鬼火、やどみがの耐久系バドレックスに苦戦。

ラプラスを入れていれば多少楽だがメガネ相手にそこまで強くなかったりと、本当に選出が難しかった。

 

・ホウオウ

ドヒドイデラプラスママンボウカイオーガではチョッキでもハチマキでもブーツでも大体負けるので選出しないほうが良い。身代わり吹き飛ばしみたいな型がラプラスの負担が大きく辛かったがねがいごとママンボウを入れたことで大きく改善した。

 

・ムゲンダイナ

ラプラスドヒドイデ@1。初手ラプラスでメテビ型でないことを確認した後にうずしお滅びを仕掛ける。ほのおのうずと身代わりが無ければハマるのであとはうずしおの命中次第。裏もラッシャグライオンなどの受けメンツであることが多いのでドヒドイデママンボウで粘って3vs2でTOD勝ち。

 

・テラパゴス

ラプラスドヒドイデ@1(ウェーニバル多め)。初手ウェーニバルでテラス切ってアクステ+インファでタスキ残しつつ突破するルートか、壁貼りぽい相手がいる場合はドヒドイデで毒殺かラプラスの滅びで倒すルート。

初手ドヒドイデでマッチアップすることが多かったが、メガネテラス大地の力をケアするためにトーチカから入らざるを得ず、でも意外と瞑想型だったりして泣く。壁展開のテラパゴスには負けないがメガネには五分五分くらい。

 

・白バドレックス

ドヒドイデラプラス@1。電テラ剣舞トリルオボン型がちょっと辛かったがあまり出てくることはなかった印象。やどまもみがブリラン型が多くいたが、ラプラスの滅びで流して交代際にドヒドイデで毒入れて、の流れで大体勝てた。どちらかというと相方でよくいる貯水ドオーが厄介。ドヒドイデの下から地震を打ってきて、TODで負けてしまうから。

 

・ザシアン

カイオーガウェーニバル@1orドヒドイデウェーニバル@1。ウェーニバルのげきりゅうアクステ×2で倒しに行くのが基本だが、雨がないと倒せなかったり、水テラスだったり、草分けで上を取れないなど壁は結構あった。

幸いカイオーガがオボン込みでザシアンのじゃれつくを大体2耐えできるのでそこは戦いやすかった点。

技構成次第で勝率は変わるが、そこまで負けなかった相手。

 

カイオーガ

誰でも勝ちに行けるが大体ラグラージラプラス@1。こだわり持ちが極端に減っており、だいたいチョッキなためラグラージミラーコートで倒すのが専ら。仮にメガネでもC特化潮吹きが37.5%の乱数で耐えるので強気に押せる。ラグラージのHPを他で減らさないように立ち回れば大体勝ち。

 

ルナアーラ

ラグラージで相手。悪テラス切ってクイタン選択が安定。叩きだとこだわり系を落として技切り替えられるのでやらない方がいい。ということに終盤で気づいた。

初手対面は妖テラストリックor霊テラスシャドーレイが五分五分くらいの印象。メガネルナアーラには結構負けたが瞑想型には大体勝てた。

 

・ルギア

ラプラスドヒドイデ@1。うずしお滅びで大体勝ち。

事前にどくびしを撒かれると面倒なのでドヒドイデで消す。ほとんど負けなかった。

 

【重いポケモン

・身代わり人形 ほぼ全ポケモンが生成できる おかしい

・黒バドレックス 型の読み違えが許されなく外したら即負け きびしい

・ディンルー ステロがそもそも重いのもあるが、毒テラスの多いこのポケモンを倒す手段が一撃技しかない

・不意の鉢巻眼鏡アタッカー 持ってるなら持ってるって顔に書いておいて

・一撃必殺 どうしようもなかった

【最後に】

最終日前日まで2000位くらいをうろついていたくらい苦しんでいましたが、隠密飛行テラスママンボウを思い付き、最終日に増えがちとよく言われている受け構築に刺さりまくってなんとか順位を上げることができました。

もっと早く思いついていれば・・・と思うこともありますが、それまでの対戦だったり考えがまとまったものが現れた結果なのでどうしても最後らへんになってしまうのは仕方ないことなのかなと思っています。

カイオーガは弱くなったとよく言われますが、「弱くなった原因(ミラコラなど)を相手にしない、それ以外に勝てればいい」という結論に至れたのも、今後同じような状況になっても戦い方を見出しやすくなったと思える、大きな収穫だったと実感しました。

 

これからも成長できるように、また応援してくださる方々のためにも、楽しくプレイできるよう努めていきたいと思います。

 

ここまでのご一読、ありがとうございました!